法師の言霊

ハロウィン前夜 ( The needle of the hornet )

そして、あなたは去って行きましたね明日は、Halloween 収穫祭 1年の終わりいえいえ、わたしにとっては31年間の終焉A trick or treat人間性の死滅を持って償うのでしょうかThe Jack Oran tongue我が祖先、ケルトの血がざわめく秋のゴキブリ滅多打ち静脈に突…

春一番

【 揺さぶる窓に心も震え 我が逝く末に 耳塞ぎたる 春一番 】(解説)夜半過ぎても、春一番が吹いています。しかし世間の麗らかな春を待つ心とは裏腹に、私を取り巻く環境が悪い方へと向っていくようです。先の無い行く末と煉獄の日々の訪れを告げるように、…

らくだの親父

駱駝の親父は 涙の唾液噛み合ぬ石臼脂肪の土産遠き都のそぼふる果ての今宵、共に謡いましょうか遠き都は 汚泥の泉汗線破裂の環状線ぎゅうぎゅう詰めの棺桶の中古の荒野に身を横たえて今宵、独りで詠いましょうか古の荒野は 瑠璃の閃光時空停止の虚脱感崩れた…

移ろいに身を馳せて

乳色に染まる春の朝零してしまった東の空走る橋桁 踏み外す濁音嗚咽と共に内臓を吐くまた繰り返す夏巡り巡って憎しみの阿修羅後悔と懺悔の世迷い言十字架とタオルを探すアスファルトの海岸束の間の幸せが指の間から溢れ落ちる暮れ泥む秋の終焉煉獄の夕暮れ情…

15年前の姉に捧ぐ

15年前の姉に捧ぐ混沌とした日常生活に、自分自身すら騙した虚空な現実汚泥の中をもがく毎日と、砂を噛み反芻する日々揺らめく夏の陽炎に似て、追えば消える逃げ水か私は何処にいるのでしょうどうしてこんなに疲れてしまったのか?長い間育んだ夢も、若い身…